構築経緯
1月初旬にPJCS予選の日程が発表された時点ではエンテイ+パオジアン(以降エンパオ)の並びが強そうだったのでそれを対策するところから考えました。
受けることでは無く、なるべく攻めでエンパオを崩そうと思いました。まず考えたのはエンテイの神速が1番やばいのでゴーストタイプのアタッカーで上から殴ることです。
ただし、隣のパオジアンの不意打ちが抜群で入ってしまっては元も子もないので不意打ちを等倍に抑えられるハバタクカミを採用すべきとかんがえました。
次にハバタクカミの隣に置くポケモンを考えました。真っ先に浮かんだのは臆病CS珠イーユイです。
ハバタクカミだけではチョッキエンテイの相手をするには火力が全く足りません。ダメ計的にメガネハバタクカミの災いの玉パワージェム+珠イーユイの熱風でチョッキエンテイがちょうど死にそうだったのでイーユイを採用することにしました。
ただし、珠イーユイが熱風する前にパオジアンのせいなるつるぎで倒されてしまうのでエンテイの神速ケアも含めゴーストテラスタルすることとしました。
ここまででエンパオに対して
ハバタクカミ→エンテイにパワージェム
イーユイ→ゴーストテラスタルして熱風
の動きを決定。
エンテイは何もせず倒れ、パオジアンは守っているかHP1になっているかのどちらかです。
2ターン目の相手の場は死に出しされた何か+パオジアンです。
ここでのこちらの動きは
イーユイ守る+ハバタクカミを適当に切る
が順当です。
ハバタクカミには適当に死んでもらって、先制追い風持ちを出すことができればパオジアンとのsが逆転して盤面が変わります。
※1ターン目にパオジアンが行動しており、こちらのハバタクカミ(準速135族抜き)より遅いことがわかっていた場合だけは
ハバタクカミ→パオジアン方向にパワージェム
イーユイ→みがわり
の動きがおもしろそうだと思いました。
前から追い風最終ターンに守る読みで押すみがわりが気になっていたこともあり、みがわりは採用して見ることにしました。
話を戻してイーユイの隣に死に出しする先制追い風役ですが
の中からかゆいところに手の届くファイアローを抜擢しました。
えらいポイントとしては
・悪戯心ではないのでリキキリンとガオガエンに挑発ができる
・ファストガードを覚える
・ハバタクカミのフェアリー技が半減である
です。
1つ目に関してはカミイーユイを使う上でトリルを決められるとパーティ壊滅なのでリキキリンに挑発ができる点がえらい。
リキキリン自体はうまく噛み合えばカミイーユイの圧倒的火力で倒してしまえばいいのですが、そう常に盤面を整えられるはずもないのでプレイングの負担軽減になります。
レギュEの頃はメンタルハーブクレセリアがトリル界の主流でしたがなぜか1月はリキキリンが覇権をとっており、しかもオボンか喉スプレー持ちがほとんどだったのでファイアローの挑発は効果的と踏んでいました。
さらに、ガオガエンに対してはすてぜりふを妨害できれば相手の盤面が悪くなり、イージーウィンを生むと考えていましたので積極的に挑発するつもりでした。
2つ目のファストガードについては言わずもがなしんそく、不意打ち、じんらい、グラスラ、ねこだましといった、選出されるポケモンに必ず1匹は持ってるだろう先制技を無効化できる点はリキキリンの躍進を見てもわかるようにやはり強いです。
ついでに、トルネロスの怖い顔やエルフーンのアンコールを咎められる点も重要で、特にエルフーンは1ターン目にお互い追い風した後、追い風をアンコールする動きが本当に鬱陶しいです。エルフーンと対峙した時は2ターン目にファストガードを押すか交代をしていました。
エルフーンにするかどうか最後まで悩みました。エルフーンはウーラオスの攻撃に耐性がある点とアンコールとわたほうしを評価していましたが、相手のハバタクカミの処理を考えるとファイアローになりました。
ちなみに、ファイアローの調整を考えるにあたって引っかかっていたのは相手の構築にエンパオがいたとして、残りの4匹の中にトルネロスがいた場合トルネ+何かで初手出されたら厳しいのではないかという点です。
つまり、エンパオが見えていてもカミイーユイを出しにくい構築が存在するということ。
その場合は初手にファイアロー+何かを選出することで補えるのではないかと考えました。
つまり、エンパオを出されてもいいし、トルネロスを出されてもいいようなファイアローの調整を考えることになります。
エンパオを選出された場合、エンテイのノマテラハチマキ災いの剣しんそくを耐えないことにはなにも始まりません。なのでこの時点でHBほぼ特化は決定です。
さらに、耐えたところでパオジアンのつらら落としも集中されていたら追い風する前に死んでしまいます。何がなんでも追い風を貼って、次ターン以降ファストガードしたりするためにもつららおとしも耐えて欲しいので先述の神速とその後のつららおとしまで耐えるためにオボンのみを持たせることにしました。
ファイアローの隣に置くポケモンとしてはレギュDで信用していた地面テラスタルセグレイブ
をチョッキで採用しました。以下の点を評価しています。
・追い風ミラーになった際、トルネロスのこがらしあらしが大ダメージにならない且つトルネロスをワンパンできる技があるので、追い風下で裏のアタッカーを死に出しさせないように適当にトルネロスを生かして、追い風最終ターンに倒す等盤面を調整しやすい
・1ターン目に追い風せずこがらしあらしをして2ターン目に追い風してくる鬱陶しいトルネロスがいるのですが、トルネロスをワンパンできる顔をしているので1ターン目から追い風しなければならない圧をかけられます。
・ガエン、オーガポン水、ゴリランダーといったはや流行りの御三家カラーの連中に地面テラスタルを切らなければ強め
・ハバタクカミのフェアリーを半減してくる炎、鋼、毒がことごとく地面弱点なので補いあっている
・最近は毒テラス等が主流で地面テラスタルは意表がつける
・こおりのつぶてがハバタクカミの処理に便利
ここまでで
ハバタクカミ
イーユイ
セグレイブ
までは決定しました。
ここまででガチトリルへの回答が足りないと考えました。特に、ねこだまし+トリックルームやこの指とまれ+トリックルームは止められそうにないです。そこで隠密マント筋金入りブリジュラスを採用することにしました。
イーユイブリジュラスと並べてイーユイがゴーストテラスタルしながら行動すればどちらにねこだましがきても大丈夫ですし、ブリジュラスの不足しがちが火力をイーユイの特性が補ってくれます。テラスタルはステラで採用し、イーユイの悪波を受けようとするエスパータイプにはステラテラバーストがささります。
以前にカミイーユイでクレセリア破壊選手権をしましたが炎、水、フェアリータイプ等どのタイプにテラスタルされるかで頭を痛めていたので、ステラテラバーストの登場には感謝です。
なので猫トリルに対しては
イーユイ→テラスしてトリラーを攻撃
ブリジュラス→トリラーを攻撃
この指トリルに対しては
イーユイ→熱風
ブリジュラス→トリラーを攻撃(トリルを止めさえすれば勝てると思えばためらわずステラする)
という感じでトリパを破壊できるとイメージしました。
挑発や封印もトリル対策の手段ですが、相手が上手い場合にプレイングで捲られてしまう可能性があります。挑発したり封印したりしても粘られて挑発役や封印役が落とされて結果トリルを貼られてしまったりするので、理想はトリル役を倒すことだと思っています。
ちなみにブリジュラスの調整は火力を限界まで高めたいので控えめC252振りと隠密マントを持たせたい関係上、ペラペラの特殊耐久を晒しておくわけにはいかずD252振りとしました。
物理方面は元の数値が高いので振ってません。
ここまでで
ハバタクカミ
イーユイ
セグレイブ
ブリジュラス
の5匹が決定
この5匹ではガオガエンの処理が遅そうだと思ったのでこのルール最大のインチキポケモン、水ウーラオスをスカーフで採用しました。
水ウーラオス意識で誘った草タイプにはファイアローイーユイセグレイブが弱点をつけるので、選出しなくても仕事をしてくれそうな気もしました。
これで6匹が決まりました。
(エントリー直前に6匹を決めてほぼ試運転無しだったので改善点がありまくりです。。)
■個別紹介
画像だけ貼っておきます
特筆するならオボンファイアローが偉すぎました。場持ちが良かったのでファスガの回数を増やしたり挑発を置いたりブレバの回数を増やせたのが強かったです。ハバタクカミの技は基本2耐えできる一方でハバタクカミ側はブレバ2発で死ぬのでハバタクカミの処理が楽でした。
欲を言えばウーラオスに刺す鬼火も欲しいところでした。
最後に入ってきたウーラオスですが、全く信用できず選出できなかったのでクッション性能がありつつ素早さのある水オーガポンあたりが正解だったと思いました。
ブリジュラスは正直汎用性を落としすぎているように思うので改善したいです。
PJCS2024予選第1回戦績
(相手レート 勝ち負け)
1590 ○
1500 ✖︎
1430 ○
1418 ○
1440 ○
1620 ○
1560 ○
1624 ✖︎
1659 ○
1637 ✖︎
1659✖︎
1477○
1485 ○
1639 ○
1654 ✖︎
1661✖︎
1585○
1511✖︎
1484○
1601○
1513✖︎
1557○
1506○
1706✖︎
1576✖︎
1480○
1555○
1550○
1540○
1649○
1582○
1638○
1670○
1626○
1637✖︎
1691○
1685✖︎エラー
1626○
1618○
1630○
1634○
1743○
30-12
レート1757.276
順位129位
抜けれたことに正直驚いています。
試運転してなさすぎて序盤で負けまくりましたが使い方がわかった後半で怒涛の連勝ができたので諦めずに頑張って良かったです。