ほぼ個人の勉強用です。
100万円分の株を買ったとします。
1年後にその株が130万円分になったとします。
その株を全て売ると30万の利益です。(この利益を譲渡益と呼びます)
実はこの30万円に対して税金が発生します。(副業での収入は年間20万を超えると課税対象です)
所得税15%と住民税5%と復興特別所得税0.315%の計20.315%が課税されますので
30万円×0.20315=60,945円が引かれ
利益は実質239,055円ということになります。
この課税の考えは株の譲渡益のみではなく、配当金に対しても同じです。
せっかく儲けたのに税金で6万円も引かれてガッカリしますね。
税金がかからなかったら素晴らしいのになぁ...
それがnisaです。
nisa専用の口座を開口してその口座を使用して配当金の受け取りや株の売買をすれば課税されません。株だけでなく投資信託も同じです。
ちなみに「年間20万超えなきゃいいなら全然余裕で課税されないのでは?」
と思いがちですが、課税のタイミングがミソになります。それは課税のタイミングが「利益が確定した瞬間」になるからです。
例えば
30歳から60歳まで毎月1万拠出したとすると
1万×12ヶ月×30年=360万円です。
投資信託の利回り相場は3%〜10%ですのでそのうち最低の利回り3%と想定してもこの360万円は積立開始から30年後に
578.7万円
になります。
(ググれば出てくるので利回りシュミレーターを回してみてください)
すると運用益は218.7万円になります。
我々一般ピープルの投資は長い期間(30年以上)ほったらかしておくことによってやっとそこそこのプラスになってきます。長年運用し、いざ投資信託を売却して換金というその瞬間に利益が確定することになります。
するとどうでしょうか。
218.7万円×0.20315=442,867円が税金で引かれてしまいます。
nisa口座でこれを運用しているのであればこの44万円は徴収されずに済みますので、nisaはありがたい制度ということになります。
ただし、nisaは非課税期間が最大20年(つみたてnisa)という制限がありました。したがって、さっきあげた例はありえない話になってしまうわけですが2024年から始まる新しいnisaでは非課税期間の上限がなくなって永久に非課税でできるようになりました。
nisaと同列に語られるものとしてidecoがあります。idecoは厚生労働省が所管の私的年金です。公的年金と異なり加入は自由です。idecoは日本語にすると個人型確定拠出年金です。
※ちなみにnisaは金融庁所管の制度
以前の記事で企業型確定拠出年金について触れましたが、その個人型です。
↓以前の記事↓
https://sailentsailen.hatenablog.com/entry/2023/07/27/124959
拠出する(金を出す)のが企業か、個人かの違いです。個人型とは平たく言えば自分の金を投資しますというだけです。
idecoの大きな特徴として節税効果があります。
30歳から65歳まで毎月1万円拠出を想定します。年間12万円を拠出することになりますがこの12万円分は課税所得から除外されます。そのため、その分の節税効果があります。その効果は35年間で約84万円分になります。
※所得税、住民税一律10%
※30歳時点年収550万でシュミレートしてます。
運用益+節税効果分がidecoでの利益になってきますが一方で諸費用がかかります。
①新規加入費用 2,829円
②月々手数料
国民年金基金連合会 105円/月
信託銀行 66円/月
口座管理手数料 0〜数百円/月 相場320円
③現金受取手数料 440円/回
月々の手数料を35年続けるとどうなるか
105+66+320=491円/月
491円/月×12ヶ月×35年=206,220円
一応ここに新規加入費用を足すと
2,829円+206,220円=209,049円
この額がidecoを利用する上で出費となってしまう金額になります。
これに加えて、idecoとして拠出したお金は60歳以降にならないと引き出すことができないという制約があります。
この2点のデメリットだけを取り上げてidecoはデメリットしかないと謳っているサイトが散見されます。
60歳以降でしか引き出せないことは確かにデメリットですが、それを理解した上で利用するのであれば20万9千円の出費はあるものの84万円分の節税効果があることは確かなので運用益がなくとも63万円分は得する計算です。
これにプラスして運用益が乗ってきますのでデメリットしかないは流石に嘘です。
ちなみにnisaは
・諸手数料が不要
・拠出が課税所得から控除されることはない
・いつでも引き出し可能
となっています。
私見ですが
金額面でのメリットは大きいが長期で見る必要があるため存在を忘れるくらい放っておくものとして老後の資金作りとしてどっしり構えて投資するのに向いている
nisa
idecoに比べると金額面でのメリットに劣るがいつでも払い出せるメリットがあるため住宅購入や学費等、目的に合わせて投資するのに向いている
と考えます。
両方やるのもありだと思います。
ただし、これらに手を出す前に現在の勤め先の
・退職一時金
・企業型確定拠出年金
の金額をよく確認することと
・企業型確定拠出年金の購入商品の確認
をすることをオススメします。
認識の間違いがあったら教えてもらえるとうれしいです。